VPS

[FX専用VPS] ForexVPS.net の本音レビュー

 

今回は、海外のFX専用VPSである ForexVPS.net を実際に使ったみたので、使って分かったことやスペックなどを具体的に話していきます。

VPSとは?

VPSとは Virtual Private Server の略であり、外部のサーバー上で動く個人用のコンピューターみたいなイメージです。

自動売買をする場合には、
スリープ状態になってが落ちてしまったりして自動売買が止まる・インターネットの接続が一時的に切れてしまって注文がうまく通らなかった、などのことが起きてしまうので、自宅のコンピュータで24時間稼働させようとするのはあまり現実的ではありません。

そこで安定して24時間自動売買プログラムを稼働させるためにVPSを使うのが一般的です。

VPS で一番重要なのはサーバーのロケーション

FX会社・ブローカーのサーバーが設置される場所は決まっていて、大体はエクイニクス社のデーターサーバー上に置かれます。その多くはロンドン・NYで、それ以外には東京・アムステルダム・シンガボール・香港・フランクフルトなどです。

FX会社のサーバーが設置されている場所と、同じ場所の VPS を借りることで地理的な距離が近くなり、通信速度が格段に上がり、遅延が少なくなります。通信における遅延をレイテンシー(Latency)と呼んだりします。

この距離が離れていて通信に時間がかかる場合だと、自分のターミナル上で注文をしてから実際の市場で約定されるまでに多大な時間がかかり、広大なスリッページが生じます(自分が出した注文と、実際に約定した価格に大きなズレが生じる)。

これはスキャルピングや高頻度システムなどの短期のEAの場合に致命的です。短期のトレード戦略を考えている場合にはFXブローカーと同じデータセンターにあるVPSを借りるのは必要条件と言えるでしょう。

エクイニクスについて

エクイニクスのデータセンターは広大でいくつもありますが、金融系のサーバーが置かれている場所は基本的に決まっています。ロンドンならば LD4 とLD8、ニューヨークなら NY4、アムステルダムなら AM6、東京なら TY3 と TY8 に置かれることが多いです。

海外のトレード専用の VPS を選ぶ際に大切なのは、上記のエクイニクスサーバー内に VPS サーバーが置かれているかという点になります。

日本のFX用VPSはFX会社のサーバーとは遠く離れた辺境地に置かれているので、通信速度の面で論外です。辺境地に置かれているので安いのも納得ですね。まあ、中長期のEAを動かすには合理的だと思います。

FXのVPSに適切なサーバーのOS

FX用にVPSを契約する際には、OSを選べることが多いと思います。

どのOSが最も適しているのか、という話になりますが基本的には

「windows 2012 が最もリソースの消費が少なく、MT5 などに多くを割ける」

ので最適であるとと考えてよいと思います。

ForexVPS.net について

ForexVPSのデータセンターForexVPS.net は海外ではそこそこ有名なFXのVPSに特化した会社です。ホームページを見る感じ、香港に登記されているようです。

念のためですが、公式サイトはこちらからアクセスできます。

ホームページではエクイニクスにサーバーを置いていることを推していますが、エクイニクスはロンドン (LD4)・NY (NY4)・東京(TY8)の3拠点で、残りはほかの会社のサーバー(interxionなど)上に置いているようです。

大体はロンドンかニューヨークなので問題ないでしょう。

4つのプラン

ForexVPSのプラン

プランは Basic / Basic+ / Standard / High Frequency の4つですね。それぞれのスペックと価格が書かれています。1か月契約です。

  • Basic          ($36/月) : 2GB, 1コア, 60GB SSD
  • Basic+        ($41/月) : 2.5GB, 2コア, 80GB SSD
  • Standard   ($36/月) : 4GB, 2コア, 90GB SSD
  • High Freq ($69/月) : 3GB, 1コア, 90GB SSD

Standard が一番、無難な感じがします。ですが開くMT5やMT4のターミナル数が多くない場合には Basic+ や Basic も選択肢に入ってくると思います。
ただ、Basic の1コアというのは、数10-数100ミリ秒間隔で複雑な演算をさせるようなシステムを使う場合には、スペック的に少し不安ですね。

High Freq はその名の通り、HFT専用のスペックの高いCPUを採用したものらしいです。コアの数自体は1つですが、その他のプランよりも演算スピードが速いです。

詳細はこちらの公式サイトからも確認できます。

14日間返金保証もあるらしい

VPSの場合には14 日間の返金保証があるらしいです(dedicated server という機関投資家向けのプランは除く)。
ですので試しに契約してみて、自分が使っているFX会社とのレイテンシーが低くない場合には解約するのもありだと思います。

実際に登録してみた

ForexVPSベーシックプラン

今回は実際に公式ホームページから Standard プランを登録してみました。

まずはトップページから Order Now を押すと、メールアドレスを入れる画面になります。ここにメールアドレスを入力すると下のような画面に移動します。

ここでは支払いのスパンの選択を求められたので、1カ月ごとの支払いにしました。
その下の customise order のセクションでは、借りる VPS のスペックを変更できます。VPSのロケーションのほか、コア数、メモリ、SSDなどもいろいろとカスタマイズできるようです。

カスタマイズが終了したら continue を押します。すると個人情報の登録と、支払い方法選択の画面に推移します。

支払いは、

  • クレジットカード
  • PayPal
  • Skrill
  • 仮想通貨

が選択できるようです。

個人情報と支払い情報の登録が完了して complete order を押すと ForexVPS.net から登録完了メールとともに、RDPファイルのダウンロードリンクの載っているメールが来ました。rdp ファイルとはリモートデスクトップの設定をまとめたファイルで、これを開けば接続したいリモードデスクトップにすぐに接続可能です。

リンクを開くと公式サイトから rdp ファイルがダウンロードでき、それを開くとVPSが使えました。パスワードの設定などは必要なさそうですね。

まとめ

ForexVPS.net はエクイニクス上にサーバーを置いているのにも関わらず、このスペックに対してこの値段はかなりコスパがいい方だと思います。

HFT用のプランもあるので、ティックベースの戦略など高度なEAを使う方には良い選択肢だと思いました。

   

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